転倒事故の現状

転倒事故の種類別にみた死亡者数

毎年、転倒事故により何人の方がお亡くなりになるかご存知でしょうか?
交通事故による死亡者数はニュースなどで話題になりますが、転倒事故に関してはご存知ない方が多いと思います。まずは、下記の表をご参照ください。

不慮の事故の種類別にみた死亡者数

死  因 死 亡 者 数
交通事故 6,414人
転倒・転落 7,761人
  スリップ、つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒   5,261人
溺死(滑りが原因のものも含む) 7,963人

平成24年 厚生労働省

意外かも知れませんが、交通事故の約8割に当たる約5,261人もの方がお亡くなりになっており、その数は年々増加しています。(別添 転倒死亡統計 参照)  
また、溺死者の中には浴場等で滑ったことが原因で溺れた方も含まれていますので、滑りが直接的や間接的な原因となって死亡した方の数は、実質、交通事故死亡者をはるかに上回っているとも言われています。

さらに、年間10万人以上が、転倒事故が原因で寝たきりになっているというデータもあり、転倒事故抑止が医療費や介護費用増加を抑止するとも言われています。

普段は何も気にせず歩いている場所、例えば、ビルの玄関、廊下、階段などが、雨や水で濡れると、突然凶器に変貌することがあります。建物のデザインやメンテナンスの利便性のみが重視され過ぎて、安全性が置き去りにされてきた結果なのかもしれません。

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